July 8, 2024 | 03:08

郵便物が届かなかったときにフランス語で「RETOUR INCONNU」と書かれる理由

郵便物が宛先に届かず返送された際に、「RETOUR INCONNU」というフランス語が書かれていることがあります。これは、日本国内の郵便でも見かけます。なぜフランス語が使われているか気になったので調べてみたところ、万国郵便連合(UPU)と国際郵便用語が背景にありました。

万国郵便連合(UPU)とは

万国郵便連合(UPU: Universal Postal Union)は、1874年に設立された国際機関で、世界中の郵便サービスを統一・調整する役割を果たしています。UPUの目的は、国際郵便の効率化と標準化を図り、郵便サービスの品質を向上させることです。

UPUの公用語

UPUの設立当初からの公用語はフランス語でした。これは、当時の国際機関でフランス語が主に使用されていたためです。その後、英語も公用語として追加され、現在ではフランス語と英語の両方がUPUの公用語となっています。

なぜフランス語が使われるのか?

UPUの設立時にフランス語が公用語として採用された歴史的背景から、現在でも多くの国際郵便用語や標識はフランス語で表記されています。例えば、「RETOUR INCONNU」は「返送・不明宛先」を意味し、宛先が見つからない場合に使用されます。これらのフランス語の用語は、国際的な一貫性を保つために広く使用されています。

日本国内郵便での使用

日本国内の郵便でも、UPUの規定に従ってフランス語の用語が使用されることがあります。これは、日本の郵便システムが国際標準に合わせて運用されているためです。国内での郵便物が返送される際にも、「RETOUR INCONNU」といった表記が見られることがあります。

フランス語の使用例

以下はいくつかのフランス語の郵便用語とその意味です:

  • RETOUR INCONNU:返送・不明宛先
  • POSTE RESTANTE:局留め
  • PAR AVION:航空便

これらの用語は、郵便物が国境を越えて運ばれる際に誤解を防ぎ、スムーズに処理されることを目的としています。

まとめ

国際郵便におけるフランス語の使用は、歴史的な経緯と国際的な標準化のための取り組みに基づいています。UPUが設立された当時からの伝統を受け継ぎつつ、現代の郵便サービスでもその影響は色濃く残っています。日本国内でもこの影響を感じることができ、国際標準に基づいた郵便サービスが提供されています。